水彩画講座|アクリル絵の具でマチエル作り|引っ掻く|模写して練習|岡山豊樹講師

水彩画講座|アクリル絵の具でマチエル作り|引っ掻く|模写して練習|岡山豊樹講師

みなさん、こんにちは。一緒に、動画「水彩画教室 岡山豊樹の信州の草原を描く」で紹介されているアクリル絵の具のマチエル作りとドライバーで引っ掻く技法を動画を見ながら模写して練習してみませんか。ビデオで丁寧に描き方が説明されているので一緒に描きながら練習できますよ。いろんな画法を学んでスキルアップしましょう。岡山豊樹講師ありがとうございます。

アクリル絵の具でいつも魅力的な絵を描かれる本城利彦アドバイザーのマチエルも撮影させていただきました。併せてご覧ください。本城利彦アドバイザーありがとうございます。(写生会部:Yuri Masuda)

今回の模写の勉強の目的

今回の模写の勉強の目的です。模写をするときは、目的を決めることが大切だそうです。みなさん、それぞれ目的を決めてみてください。

★今回の模写の目的
・アクリル絵の具でマチエルの作り方を学びたい
・絵の具の色の重ね方を学びたい
・引っ掻きテクニックを学びたい

マチエル(マチエール)はフランス語、英語はマテリアルです。絵画のマチエルとは、絵に質感、表面効果を演出したり、下地に色があることで思わぬ色の効果を演出したり、筆のタッチの表現など、絵の技法のことをいいます。

まずは約13分の動画を見ましょう!それから道具を揃えます。絵具の色とかはあまりこだわらず、描きたい色、イメージでご用意ください。アクリル絵の具は今回のマチエル作りに必須です。引っ掻き道具のドライバーについたアクリル絵の具を時々、雑巾でふきながら使いますので、雑巾なども用意してください。

チャレンジした動画(12:46)

描く道具

まずは道具から揃えてみましょう。透明水彩絵の具、アクリル絵の具、紙皿と平筆(6号、8号ぐらい)は持っていなかったのでダイソー、セリアで購入しました。あと、引っ掻くための小さめのマイナスドライバーが1本、グレージング用の刷毛(なければ大きな平筆で代用)1本、スケッチブック(F2サイズなど)必要です。参考までに今回模写に使った絵具の種類と色を掲載しておきます。

ホルベイン holbein 透明水彩絵の具

  • W104 ホリゾン ブルー
  • W035 パーマネント イエロー レモン
  • W034 イエローオーカー
  • W066 パーマネントグリーンNo.1
  • W065 テールベルト
  • W061 ビリジャンヒュー
  • W131 ローアンバー
  • W032 ジョーンブリヤンNo.2
  • W002 チャイニーズホワイト
  • W138 アイボリブラック

ホルベイン holbein アクリル絵の具

  • アクリリック カラー[ヘビーボディ] 20ml AU010 ナフトール レッド ライト
  • アクリリック カラー[ヘビーボディ] 20ml AU039 ハンザ イエロー レモン
  • アクリリック カラー[ヘビーボディ] 20ml AU056 ライト グリーン
  • アクリリック カラー[ヘビーボディ] 20ml AU029 ジョーン ブリヤン
  • アクリリック カラー[ヘビーボディ] 20ml AU084 アクア ブルー

写真と絵

左側が原画の写真、右側が完成の絵です。完成の絵を参考に模写をします。

原画の写真
完成の絵(岡山豊樹)

F2のスケッチブックに、鉛筆デッサンします

樹に向かってなんとなく、草原の中に道があるような、草原の流れをイメージをします。樹に向かっていく手前の草の質感、草原の状況(いろんな向きの流れ)が描きたい対象です。

ビデオを見ながら、色を塗りましょう

アクリル絵の具を塗っていきます。しっかり絵具を筆の上に置いて(盛るぐらいの気持ちで)塗っていきます。

【ビデオより抜粋-01】最初にアクリル絵の具を置いていきます

【実践/模写-01】初めてアクリル絵の具を使います

【ビデオより抜粋-02】

マチエルができたら、マイナスドライバーで引っ掻きます

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【実践/模写-02】見よう見まねでアクリル絵具の載せました。少し絵具の量が足りなかったかなあ、、

【ビデオより抜粋-03】マイナスドライバーで横に引っ搔きます。また消失点に向かって引っ搔き、流れを作っておきます。ドライバーについた絵具は雑巾などで拭き取りながら作業してください。

【実践/模写-03】マイナスドライバーで引っ掻いてみました。絵具が少なかったので、引っ掻いてもあまり効果がでず、迫力不足になりました。絵具たっぷりがポイントですね。
マチエル完成です。完全に乾かします。

【ビデオより抜粋-04】マチエルができました。

【実践/模写-04】次に水彩絵の具をのせていきます。あとはビデオを見ながら塗りすすめましょう。

【ビデオより抜粋-05】空は白とホリゾンブルーと少しのレモンで色を作り塗っていきます。

【ビデオより抜粋-06】微妙な草の流れがあることをイメージしながら色を置いていきます。樹に向かう道などをイメージして土の色も置いていきましょう。

【ビデオより抜粋-07】微妙な色の違いがある色を置いてます

【ビデオより抜粋-08】マイナスドライバーで草のストロークを引っ掻きます

【ビデオより抜粋-08】草になったつもりで数多くのピッチで引っ掻きます。

【ビデオより抜粋-09】十分乾かしてから、次に細い筆で細部を仕上げます。

【ビデオより抜粋-11】より明るいところを少しずつ明るくしていきます。白や黒を入れた微妙な色を作ってください。向こうにある草は小さなストロークで描きます。

【ビデオより抜粋-12】影を入れていきます。暗い色は黒ではなく、緑に黒が入った色です。

【ビデオより抜粋-12】シルエットの人物は慎重に描きます

【ビデオより抜粋-13】上の樹の葉はそんなに暗くしません。

【ビデオより抜粋-14】再度、空と山を塗ります。バックの色を描くことにより木の太さを細く修正したり、シルエットの人物の背中の曲がり具合など丁寧に描きなおします。

【ビデオより抜粋-14】刷毛でグレージングをします。パレットの絵具を水で薄めながら混色して塗ります。

【ビデオより抜粋-15】前の草のストロークが目立つのでグレージングで調整します。そのあとまた、マイナスドライバーで引っ掻いて馴染ませます。

【ビデオより抜粋-16】細部にこだわります。人物はきっちり描きません。霧吹きで絵具をゆるめ、絵具をとることもあります。

【ビデオより抜粋-17】霧吹きで絵具をゆるめ、マイナスドライバーで引っ掻き、下地のアクリル絵の具の赤を効果的に出します。

【ビデオより抜粋-18】何度も描いて引っ掻いて、微妙なニュアンスを出して絵を完成させます。

模写した絵

【実践/模写-05】途中経過、ビデオを見ながら塗ってます。なんか、ちゃうやん、これでいいのかな~と悪戦苦闘してます。

【実践/模写-06】ビデオの通り塗り進め、なんとか完成しました。岡山講師の絵と比べると、色や草の向きにまだまだ工夫と迫力と根性が足りませんでした。トライしてみるとよくわかります、ううむ、奥深い技ですね!!

実践/平城宮跡を描いてみよう

今度は、実際にスケッチに行った場所、平城宮跡が広々した草原の風景で、今回練習した絵と似ています~ということで、同様の技法で再挑戦です。

マチエル作り。最初の反省からアクリル絵の具を一生懸命盛ったつもりが、引っ掻くには絵具がまだまだ少なかったようで、迫力がでませんでした。たっぷり絵具を使うというのは慣れないと難しいことですね。

制作中です、塗っては引っ掻いてを繰り返してます。なんとか草原にしたい!と苦戦中。

完成です。微妙なニュアンスの色を作ることがまだまだて来てないなあと反省。でもいつもと違う絵が完成して嬉しいです。

本城利彦アドバイザーのマチエル

マチエルといえば、インパクトのある魅力的な絵を描かれる本城利彦アドバイザーのマチエルも気になりますね。花折れ街道のスケッチのときに写真を撮らさせていただきましたので、完成の絵と掲載させていただきます。完成した絵を見るとマチエルの赤い色が興味深い効果を出していることがわかります。

マチエルを使った画法、今までと違った絵が描けそうで、ワクワクしますね。また挑戦してみたいなと思います。

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