動画|水彩画教室 岡山豊樹の信州の草原を描く|アクリル絵の具を下地に透明水彩をのせる
日曜画家協会の水彩スケッチ教室にようこそ!動画で風景画の描き方を学べるコーナーです。今回は鉛筆デッサンから順にアクリル絵の具でマチエルを作り、透明水彩を塗っていく行程がとても分かりやすく興味深い動画です。何だかとトライしてみたくなりますよ。ぜひご覧ください。
岡山豊樹講師の動画で学ぶ水彩画教室
信州の草原をみんなが描かない劇的な構図で描いてみましょう。前面の草のディテール、草の流れ、質感を表現します。
内容 鉛筆デッサンから~完成まで 12:46
- 鉛筆でデッサンする
- 地面の色をしっかり置いていく(色は季節やモチーフによって変える)
- ブルーとイエローで微妙な緑の色を作って置いていく
- 赤色はビビットな効かし色として使う
- 樹、スケッチしている人、暗い影の部分、強調したい部分に使う
- マイナスドライバーで横に引っ掻く(ドライバーは拭きながら使う)。同時に消失点に向かう流れを作っておくと良い
- マチエルが完成する
- 水彩絵の具を塗ります。空はホワイトとホリゾンブルーと少しのレモンイエロー
- 樹に向かって微妙な草の流れがあるのを意識しながら描いていく
- 少ない絵具を水で延ばさない、薄めないのがポイントです
- 明るさは白を多く、彩度を高くする
- 塗り絵はしないこと!色を置く
- 樹に向かって微妙に続く道に土があることをイメージして土の色を置いていく
- マイナスドライバーで草を表現、草になりきって、数多くのピッチで引っ掻く
- 十分乾かす
- 細い筆で細部を仕上げます
- 草の明るいところを少しずつ明るくしていきます
- 白や黒を混ぜて微妙な色も作る
- 筆で描いた太さを後で引っ掻いて細くする
- 影を塗っていく、暗い部分も黒ではなく、緑に黒色が入った色
- 木の葉はそんなに暗くしない
- もう一度空を描きます。バックの色を描くことによって、樹の細さ、人の形を調整していく
- バックの山は微妙に色が変化する
- 透明画法で使うグレージングをストロークが目立つところに使う
- また少し引っ掻いて、馴染ませる。細部にこだわる。絵具を取ることも。霧吹きで水をかけ、ゆるめて、また細部を描いていく。人物はかっちり描かない
- 樹にも赤が響く。ここで下地のアクリル絵の具が効く
- 何度も引っ掻いて微妙なニュアンスを出して仕上げる
- 最後はホルベイン社のマットバーニッシュで保護する
今回の絵のポイント
- アクリル絵の具で作るマチエル。
- 樹に向かって何となく道を感じさせる、全面の草の流れの描き方
絵具:アクリル絵の具 透明水彩絵の具